金木犀〜恋の香り〜
「じゃあ〜帰ろうぜ」
そう言って俺達は席を立ち、帰ろうとしていた。
「大輔……??」
誰かに呼ばれた気がして…振り返った。
そこにいたのは…
「由………嘉」
紛れも無いアイツで…。
「帰ろうぜ。」
「あぁ…だな」と瞬平も由嘉だと気づき、急いで店を出ようとした。
「待って!!」
「はぁ?」
今までとは全然違う態度に、南たちは少し怖がっていて…
でも、コイツの顔だけは今見たくなかった…。