金木犀〜恋の香り〜
「私ね、ずっと謝りたかった……あんな風に勝手に、別れて、なんて言って…言った後にすごい後悔したの。」
「はぁ…。もういい。終った事じゃん」
「大輔の中では…やっぱりもう終ったこと…?」
「何言ってんのお前。当たり前じゃんか。もう忘れたよ」
本当は、終ってもないし…
忘れてなんかもない。
俺の心をずたずたにされた…あの頃を…。
「でもっ…でも私には…あぁ言うしかなかったの!」
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