金木犀〜恋の香り〜

「じゃ、南ちゃん。大輔。またな」


「ばいばい〜」


「よし、南、かえろ」


まるで彼女のように南を扱う。

こうゆうのって結構きちゃったりするんだろ?


「うん!」と元気よく返事したと思ったら

子犬みてぇに後ろをちょこちょこ着いてくる

なんか、こいつも結構俺のツボしってんのかも


「今日楽しかったな。今度は2人で会おうな!」


いきなりそんな事をいう俺に、南は少し驚いた表情を見せた。

でも一瞬で笑顔になって

「そうだね。何かね南、大輔くんとはじめて会った気がしないんだぁ。だから2人でもきっと大丈夫!」


はじめて会った気がしないか…


俺もなんかそんな気がする…

って、きのせいだよな


「南ってさ…好きな奴とかいないの?」

いきなり唐突な質問をする

「ん〜………いないよ」

なんだ、今の間は。
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