金木犀〜恋の香り〜

「ここ…?入んの?」


「そうだよ!可愛いでしょ!最近見つけたんだ〜」


「別のとこ…いかね?」


何でかわからないけど…なんとなく…


南との思い出の場所に、由嘉とは行きたくなかった…


「何でよぉ〜!いいから、入ろっ」

ぐいぐいと手を引っ張られ、中に入れられる。


「いらっしゃいませ〜…あれ?」

出迎えてくれたのは、水島絵麗名さん…

なんで…よりにもよって。


「また、来てくれたんだ。ありがとう」


そういいながらも、目は笑ってない…


そりゃそうか…南じゃなくて…他の女と来たんだから…
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