金木犀〜恋の香り〜

ガタッ―


急いで由嘉を追いかける。

「由嘉!待って!ごめん…」


由嘉は泣いていた。


「もう…いいよ。私が側にいない間、いろんな事あったんだよね…。追いかけてきてくれて、ありがとう」

「由嘉っ…」


由嘉は変わった。
俺に、ありがとうなんて言う奴じゃなかった。


こいつを大切にしなきゃ…

そう思ったんだ。
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