甦り~いつも共に~
そう考えていると、すぅーと、ユキの身体を、そよ風が通り過ぎた気がした。

辺りが暖かく感じる。

重たかった心が、軽くなっていくようだ。

そして、長い間締め切っていたカーテンが、窓も開けていないのに、ふらっと揺らいだ気がした。

もう、ざわついていた心は落ち着いている。

新しい一歩が、踏み出せそうである。

いや、きっと踏み出せる。

そう強い心で決意した。



久しぶりに、安堵感に包まれたユキ。



そして、穏やかな表情を浮かべて、眠りについた。


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