甦り~いつも共に~
辺りは十分に暗くなっている。

昨日、例年より少し遅めの木枯らし1号が都会を駆けた抜けた。

そのせいで、街中は一気に冬模様で、今夜も気温がぐっと下がっている。

通りは、コートやダウンを羽織ってる人々で行き交う。

ブーツの靴音が、寒さを一層、引き出させる。

案の定、ユキは約束の7時から10分程遅れてやって来た。

シュンからは、まだ小さくしか見えない。


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