甦り~いつも共に~
しかし、シュンにとっては十分な距離であった。

シュンの目には、ユキが現れると、回りがモノクロで、ユキだけがカラーに浮かび上がるように映るらしい。

その瞬間をたまらなく嬉しく、恋しく感じているのだ。

ユキは、黒のパンツに濃い茶色のセーター、その上に真っ白なダウンを羽織っていた。

それは、決して今の流行りと言うべきものとは違う。

しかし、幾人かの男がユキを振り返る。


< 12 / 406 >

この作品をシェア

pagetop