甦り~いつも共に~
軽く返事して、今度は外に出てタペストリーを上げる。

すると、午後の日差しが店内に流れ込む。

商品が一斉に照らされる。

それを見て、ユキは、一瞬息を飲んだ。

照らされたのは、もはや雑貨というべき物ではなかったからだ。

まるで、宝箱が開かれ、大事にしまってある宝石や宝物が輝いてるようだった。

彼は、おもちゃ箱と言っていたが、実際は違う。



ユキは、益々この“未完成”という空間が気に入った。


< 121 / 406 >

この作品をシェア

pagetop