甦り~いつも共に~
「急で、勝手わがままな話で申し訳ないんだけど…。」

頭を下げるユキ。

「お給料は要らないから。」

「見習い、弟子という形でもいいから。」

「お願い。」

「…。」

シュンは、座って考え込んだ。

(やっぱり、ダメかな?)

(冷静に考えると、無茶な話だもんね。)

ユキに、不安と後悔がよぎる。

珍しく、弱音が顔を覗かせる。

シュンは、腰掛けていた椅子をくるりと反転させ、おもむろに電話を掛け始めた。


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