甦り~いつも共に~
「あっ!すみません。勝手な事して…。」

ユキは、申し訳無さそうな表情をする。

「いや、違うんだ!貸してみて!」

「あっ、はい…。」

そして、そっと差し出す。

と同時に、シュンが半ば奪い取る。

握りしめ、彫られた図柄を、じっと見つめる。

沈黙が流れる。


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