甦り~いつも共に~
「彼女を見てると、無理しなくていいよ、と言ってあげたくて…。」

「どう言う事?」

「外見は派手にしているけど、本当はすごく怯えてると思うの。」

「怯えてる?」

「昨日、傷…見えたんだけど…。」

「手首のかい?」

「そう…。」

「あれは僕も気になってたんだ。」

「リストカット…よね。」

プライバシーを尊重し、ためらいながら話す。

避けては通れない道だからだ。


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