甦り~いつも共に~
「でねー、こいつ、いつも俺の哺乳瓶を取り上げて、勝手に飲むんですよ。」

「えっ?」

「自分の母親のより、俺の母親の方が美味しいから貸せって。」

これには吹き出しそうになるユキ。

「それで哺乳瓶の頃から…?」

ユキが、笑いこらえて確認するように聞く。

「そうなんですよ。」

シュンは、相変わらずニコニコ笑っている。

「それから美大を卒業するまで、ずっと俺に付いてくるもんだから、しようが無しに面倒見てやってる訳ですよ。」

「それは大変ですねー。」

どこまで本当の話かは別として、ユキは相づちを打つ。


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