甦り~いつも共に~
シュンは、空を見上げた。

昨日の木枯らしのおかげで、都会には珍しい星空だ。

ミスティック・ブラック(神秘的な漆黒)が、それを美しく演出する。

その輝きは、どの宝石よりも綺麗だ。

冬支度に遅れたシュンは、昨年から掛けっぱなしの紺のダウンを、急いで着て出て来たものの、中は薄手でのままで、手袋は見つからなかった。

仕方なく、イブピアッチェのバラの花束を腕で抱きかかえながら、両手を息で温めていた。

しかし、ユキの姿を見つけると、シュンの心はすぐに温まる。


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