甦り~いつも共に~
「とりあえず、これをナツミちゃんのにしよう。」

シュンが、コップをちらちらさせる。

「ガーベラでなくていいの?」

「うん、実を言うと、あれはテキトーだったんだ。ははは。」

笑ってごまかすシュン。

「テキトー?」

「まっ、見たまんまだったってとこかな?」

「…。」

「それより、これが絶対いいと思うんだ。うん、これにしよう!」

コップを見つめながら、自分に納得させるように頷く。


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