甦り~いつも共に~
シュンが、おもむろに時計に目をやった。

「今日は、これ位にしよう。」

ユキも、釣られて目をやる。

いつの間にか夕刻になっていた。

「いいんですか?」

「うん、今日はいろいろ楽しかったし、充分!」

仕事で楽しかったと言えるのは、この店ならではだろう。

それに接して行ける事に、ユキは、同じ気持ちを持てそうに思った。

それは少々、失礼な事かも知れないが、嫌な思いを抱きながらする仕事よりは、断然いいと言える。

実際、好きな仕事、言わば、趣味を仕事に出来る人間って、ひと握りだ。


< 168 / 406 >

この作品をシェア

pagetop