甦り~いつも共に~
しかし、ナツミの姿はまだ無い。

「ナツミちゃん、来るかな?」

心配そうなシュンに、

「大丈夫!きっと来るわよ。」

「そうだね、こっちが焦ってもしようがないね。」

そう言って、お気に入りのエスプレッソマシンに手を伸ばした。

外は、だんだんと暗くなって来ている。

先週、木枯らし1号が冬の到来を告げた。

それからと言うもの、夕刻ともなれば随分と冷え込んでくる。

店内は、外とは対称的に、暖房のお陰で温かい。

おまけに、エスプレッソの香りと、こくのある味が、体の芯まで温めてくれる。


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