甦り~いつも共に~
ナツミは、包んだ手を、おもむろに広げていく。

その中から顔を出したのは、淡いピンクの花。

かすみ草だ。

シュンが差し出したのは、ユキがナツミの為に彫ったコップだった。

「かわいいぃー。」

「いいだろう。」

「これって、かすみ草だよね。」

「ピンポン!」

「なんだか、ほっこりするね。」

ナツミの表情があどけない物に変わる。

それを見て、シュンとユキは微笑み合った。


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