甦り~いつも共に~
思いもしなかったユキの言葉に、ナツミは一瞬、恥じらいを見せた。

「お姉さんって、強いんだね。」

ユキを見つめるナツミの表情が、憧れに似た物に変わって行く。

「全然!強くなんかないわよ。それに、そういうのって、私、考えた事無いの。」

「考えないの?」

「ただ、経験かな?」

「経験?」

「そう、常に考えたり、復習したり。あえて言えば、回りに育てられてるってとこかな。そして、それに感謝。」

そう言って、ユキは、両手を合わせる仕草をした。


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