甦り~いつも共に~
「感謝かぁ…。じゃあ、予習は?」

ナツミが尋ねる。

「予習?それは無意味ね。」

ナツミとシュンが一斉に、キョトンとした顔をした。

「予習が大事なら、学校の先生は要らないじゃない?」

一瞬の沈黙の後、二人は大声で笑った。

それには、今度は、ユキがキョトンとした。

信念を持って言ったつもりだったからだ。

おまけに、小学生の頃から、ずっとそう思って来たからだ。

「でも、その通りだな。うん、正論だ。」

シュンが、納得、感心しながら、そう言った。


< 191 / 406 >

この作品をシェア

pagetop