甦り~いつも共に~

原点

事実、ナツミのデコは、世間の物とは異質だった。

まず、ミーハー的でない。

それに、しっかりと表現がなされている。

色彩が豊かで、なおかつ、調和がとれている。

ユキは、雑誌などで、デコ電をチラッと見た事はあった。

しかし、興味など全くなく、所詮、素通りの対象だ。

ところが、このナツミのデコ電を見て、その思いは吹っ飛んだ。

いや、ナツミのデコ電だからだ。

そこにある物は、もはや携帯では無い。

それは、アートと呼べる領域に入っていたのだ。


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