甦り~いつも共に~
元々、このシュンって男、少しピントがずれている。

それを思い出すと、少し気分が楽になった。

雑誌に載り、急に、わんさか客が来られても、正直困る。

どうせ、一見ばかりなのは目に見えている。

きっと、長続きはしない。

その後に味わう気持ち…。

そんな、夏の終わりのような、ほろ苦さはもう十分だ。

いや、むしろ、嵐が去った後の悲惨さの方が似合っているかも知れない。

シュンは、そんな事を見越してたんだろうか?


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