甦り~いつも共に~
それと入れ違いに珍客がやって来た。

全身黒ずくめである。

音も立てずに、ふてぶてしい態度をしている。

ゴキブリだ。

三人は、気付かないでいる。

その客は、シュンの後ろの壁で、一休みをしているようだ。

シュンは、集中力が途切れたのか、背もたれに大きく寄り掛かり伸びをした。

「うっー。」

その瞬間、確かに目が合った。

「ぎゃあー!」


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