甦り~いつも共に~

キングフィッシャー・ブルー

数日後、日中の気温が、一年を通じて最高潮に達した。

シュンは、それを待っていたかのように、外に出る。

そして、照りつける太陽を、もろともせず、空を見上げた。

それから、両腕をいっぱいに広げて、大きく伸びをした。

この時期の空は、キングフィッシャー・ブルーに覆われている。

その光景を、ユキは暫く眺めていた。

通りは、クールビズながらも、汗をぬぐうサラリーマン。

腕を、すっぽり覆い、日傘を差すOL。


< 260 / 406 >

この作品をシェア

pagetop