甦り~いつも共に~
一瞬、戸惑うユキ。

(そうだ、今日は誕生日だったんだ。)

(このバラは、コップの柄と同じ。)

「本物を見たいって、言ってただろ?」

(そうだ、初めてここに来た翌日、バラ柄のアルミ製のコップをくれたんだ。)

(それは、今も大切に使っている。)

「いい香りだよ。」

勧められるがままに、鼻を近づける。


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