甦り~いつも共に~
「で、結婚しないのとは?」

「今は、適度な緊張の中ってとこじゃねぇーの?」

「緊張?」

「男はすぐ、手を抜いてしまうからよ。努力を継続させる為の距離なんだろうよ。」

「それがベストポジションって訳かぁ…。」

「今のおいらってとこかな。」

そう言って、隣の元妻をちらりと見る。

「経験談ってやつか。」

ホーがそう言いながら、納得する。

右手に持ったタバコの灰が今にも落ちそうであった。


< 306 / 406 >

この作品をシェア

pagetop