甦り～いつも共に～

それが、次の日も続いた食房での事。

他の客がトイレに行こうと立ち上がり椅子を引いた瞬間、けーちゃんと接触した。

よろめきながらも倒れまいと踏ん張る。

そして、そばに座っていたシュンを支えにと、肩に手を当てた。

いや、そのつもりだった。

ところが、すっーとすり抜け、カウンターに触れる。

（えっ？）

不思議な表情をするけーちゃん。

（今、確かにすり抜けたような…。）