甦り~いつも共に~
「風邪でも引いちまったのかな?」

「それならいいんだけど…。」

「いいって、おかしいだろ?」

「実は、この前来た時、シュンちゃんの体を私の手がすり抜けたの。」

「はぁ?何言ってんだぁ?」

「うん、やっぱりそう。すり抜けたの、間違いなく。」

「じゃあ何だ?透明人間か幽霊だって言うのかい?」

「そんな気味が悪いって物じゃないんだな…。」

「ふん、よく分かんねぇーや。」

そう言って、マスターはタバコをくゆらせた。


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