甦り~いつも共に~
先付けが用意され、熱燗が出される。

すると、その初老の男性は、鞄から何かを取り出した。

そしてそれを、銚子の横に並べた。

「あぁー、マイコップ、使っていいですか?」

男性が尋ねる。

「ええどうぞ!」

けーちゃんは、それを見て答えた。

しかしその瞬間、ハッ、とした。

見覚えのあるコップだったのだ。


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