甦り~いつも共に~
そう言って、差し出されたコップで確信。

(やはり間違いない。ユキシュン製だ。)

「いいコップですね。」

「ええ、いいコップです。宝物です。」

男性は、はっきりと断言した。

そして、両面をまじまじと眺めた。

確かに、それは素晴らしい柄だった。

片面は、おそらく、かすみ草だろう。

もう片面は、ひまわりだ。


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