甦り~いつも共に~
「こちらで癒され、こちらで元気を貰うんです。」

そう言いながら、男性は初めて微笑んだ。

「ああ…、そう言えば、同じような物がとか…。」

ふいに思い出したように、けーちゃんに尋ねた。

「へい、お待ち。」

マスターが、カウンター越しから出来上がった料理を並べた。

「ああ…、有難う。」

(有難う。)

けーちゃんは、この言葉が妙に引っ掛かった。


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