甦り~いつも共に~
「二人を捜してられるって、探偵さんか刑事さんですか?」

けーちゃんは、思った通りを尋ねた。

その方が、相手もはっきり答えるはずだ。

「そう言えば、そうとられても仕方ないか…。」

「ええ、そう思いました。」

「実は…二年前、私の会社が倒産しまして…。」

「あらぁー、それは大変でしたね。」

「従業員は全て解雇。妻も娘も離れて行きました。」

けーちゃんとマスターは、悲しそうに頷く。


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