甦り~いつも共に~
「知り合いかい?」

「ええ、随分前に会ったきりで。ここんとこ、連絡取れないんです…。」

適当につじつまを合わせる。

「聞いてないのかい?」

「ええ。何かあったんですか?」

「私はまだ信じちゃーいないけど…。交通事故でさぁー、死んじゃったらしいよ…。」

「えっ?それ、本当ですか?」

「こんな事嘘言わないよ。私はまだ、どっかで生きてると信じてるんだけどさぁー。

そう、思いたいねぇー。

こいつを可愛がってくれててさぁー。今だに、そこの前でクゥクゥ鳴くんだよ。」

と言って、犬を撫でながら、顎で店前を指す。


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