甦り~いつも共に~
手がすり抜けた事。

それは事実。

店に来た事、会話した事。

これも事実。

幽霊?

そんなオカルト的な事はどうでもいい。

実体が無かった体。

でもそこに居た事実。

それだけで十分と思えてきた。

それに、このコップが存在する。

証明する。

けーちゃんは、ポケットの中のコップを握りしめた。

そして、取り出し、暫く眺めた。

すると、涙が溢れそうになってきた。


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