甦り~いつも共に~
同じ岸には、等間隔に人が居る。

老若男女問わずだ。

皆、空を見上げている。

一番手前には、ようやく腰の座った赤ん坊だ。

「あの子は…?」

「病気だったんじゃない?」

「そうなんだ…。可哀想に…。」

「そうね。でもそれが天命だったかもね。」

「天命か…。」

「今度は、健康にって願うばかりね。」

そう言って、ユキは軽く微笑んだ。


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