甦り~いつも共に~
互いの姿が見えなくなる。

(えっ?)

ユキには、何が起こったか分からない。

(ごめん…まだ…君と居たいから…。)

霧状になった二人は、赤ん坊と同じように、直角方向に、渓谷とは反対方向へ、すぅーと走り出した。

(あれっ?どこへ?)

(多分、もう一度、さまようと思う…。)

(そうなんだ…。)


< 395 / 406 >

この作品をシェア

pagetop