甦り~いつも共に~
「お誕生日、おめでとう!どうじゃ?元気かぁ?」

看護学校時代からの友人で、鹿児島に嫁いだ典子からだった。

(あっ!そうだった。)

ユキは自分の誕生日をすっかり忘れていた。

ここ数年、仕事に追われていて、誕生日は、そっちのけだった。

「サンキュウ!ボチボチやってるよ。そっちはどう?旦那・子供達は元気?正月は帰って来るのかい?」

何度かメール交換する事によって、気分の転換も図られた。

(やっぱり、友達は有難いねー。)

ユキは、心で感謝しながら店を出た。


< 51 / 406 >

この作品をシェア

pagetop