甦り~いつも共に~

リストカット

と、ナツミは玄関で背を向け、帰ろうとした途端、急に立ち止まり、くるっとこちらを振り返りユキに近づく。

「お姉さん、べっぴんだね。それから…綺麗な髪…。」

と言いながら、ユキの髪に左手でそっと触れる。

ユキは、払いのけようとしたが、目が合った瞬間、えっ?と思った。

ユキの瞳に、かつて見たことのある物を飛び込んできた。


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