甦り~いつも共に~
その婦長は、ユキに一冊の本を手渡した。

マザー・テレサの本だった。

何故、彼女は偉かったのか?

飢え・貧困などで苦しみ、死を待つのみの人々に、かける一言、

「あなたを愛してる。」

彼らは、生まれてきた理由を見つけれずに、

生きていく希望を持てずに、

誰からも必要とされずに、

そして、誰からも愛されていないと感じ、

いや、それすらも考える余裕すら無く、

ただただ、死の訪れを待つしかない。

そんな彼らに、

「愛してる。」

と言葉をかけ、ほんの少しでも安らぎを与え続けた。


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