甦り~いつも共に~
「へー、そうなの?」

実際、一番小さいホールを買ってはみたものの、一人では楽しくない。

せっかくだから、ここで食べきってしまうのも一つの手だと、ユキは考えた。

「だったら、一緒に食べようか?」

「えっ?いいの?」

シュンは、すごく嬉しそうな顔をした。

社交辞令で言ったつもりが、そんな顔をされると、ユキも嫌な思いはしない。

この際、図々しさは目をつむった。

箱から取り出そうとすると、シュンは、すかさずお皿を持ち出してきた。

結構、小まめに動く事が、ユキを納得させた。


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