甦り~いつも共に~
「おぉー、バースディーケーキじゃん!」

「さぁー、食べましょ!」

10代ではあるまいし、歳の話題は女性なら誰しも避けたい所だ。

「ちょっと待って。」

シュンはそう言って、今度は棚の中をごそごそし出した。

そして、新品の赤いろうそくを一本だけ取り出してきて、下の方をアルミホイルで巻き、
プレートの名前にチラッと目をやりながら、ケーキの中央に突き刺し火をつけた。


< 78 / 406 >

この作品をシェア

pagetop