甦り~いつも共に~
(落ち着きがない男なのかな?)

そう感じながら見ていると、シュンは、エスプレッソマシンでコーヒーを入れていたのだ。

ユキは先週、加湿器を探しに、大型家電店へ行った。

そこで、たまたまデモンストレーションをしていて、試飲させて貰い、気に入った物と同じ機械である。

ユキは高校時代、週に何度かは、帰りに喫茶店で友人達と集まった。

マスターは、彼女達に煎り立てを出したので、存分に舌が肥えた。

「へぇー、いい物置いてるね。」

「少し高かったけど、どうしても欲しなっちゃってね。」

シュンは嬉しそうな顔をした。


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