甦り~いつも共に~

潤い

外は、随分と冷え込んでいる。

しかし、夜風が心地良く感じる。

ユキは、その夜風に香りがするのを思い出した。

大きく吸ってみる。

五感が研ぎ澄まされる気がした。

記憶をたどりながら、香りを探してみる。

気のせいか、ほんの少しだけ、香る気がした。


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