この涙が枯れるまで


僕は何も考えれなくなった。
僕はどうしたらいいのだろう。
百合は、まだ僕の事を想っていてくれている?
でも、もう違うかもしれない。
僕はどうしたらいい?
答えを知っているのは、僕だけ。

僕しかわからない問題なんだ。


家に着いたら、すぐ部屋に行き、一人になった。明日誕生日なのに。
17歳の誕生日なのに…

僕は明日ナナと合わせる顔がない。
こんなに胸が苦しいのに、明日が楽しいわけがない。
でもせっかくナナが祝ってくれるんだ。
だから笑顔でいたい。



僕の一番は誰?
百合?
ナナ?
僕は自分の今の気持ちに正直になった。




出た答え。
ナナを幸せにする。
ナナを幸せにしたい。


そして夜の12時。



~♪



電話が鳴った。




『はい??』




『優ー!!お誕生日おめでとう!!』




この声の正体…それは、ナナだった。




『へ??』




『12時ぴったりに言いたかったの! おめでとう』




『ありがとう…!!まじ嬉しい!』



僕はナナを幸せにします。



きっと…
きっと…



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