この涙が枯れるまで
僕達は学校から出ていく。
『あっそうそう。沙紀風邪なんだって』
『嘘~!!え~…心配だなぁ…』
『俺も…今日ナナバイト?』
『ううん!!ない!!』
『俺もバイトないから、沙紀の見舞い行く?』
『行く!!』
『おし!!行こうぜ!!道分かる?』
『うん!!一回行った事あるから分かるよ!』
『じゃあ行こうぜ!!土産持ってさ』
『うん!!』
僕達はスーパーでフルーツで買って沙紀の家に向かった。
あらかじめ歩には電話をして、向かった。
数分後、沙紀の家に着いた僕たち。
―ピーンポーン…
『はい?』
歩の声だ。
『俺とナナだけど…』
『あ~待っとけ』
―ガチャ…
中から歩が出てきた。
『おっす!!沙紀は大丈夫か?』
『おっす!!おう、大丈夫っぽい!! 上がれ!』
『ここは、お前の家かよ。 おじゃまします』
『あっおじゃまします~』
僕達は二階へと上がって行く。
『沙紀~優と広瀬が来たぞ~』
『嘘~?』
『よ!!沙紀、大丈夫か?』
『沙紀~大丈夫??』
『わっ!!ホントだぁ!!うん!!大丈夫!ありがと!!』
『これ、フルーツ。食べてな』
『俺に~?』
『歩、喋んな』
『ひでぇ!!』
やっぱりこの4人は落ち着く。
そう改めて実感した。