この涙が枯れるまで
『疲れた~!!』
ナナはベットの上に横たわる。
『疲れたなぁ~でも良かったじゃん』
俺もナナと隣で横たわる。
『優ありがとね!!ホントありがとう!!』
『いいって~!!俺強いし?』
『何それ~!!』
僕達は笑い合った。
するとナナが僕に抱きついてきた。
『何?ナナちゃん』
『ねぇ……優?私の事はなさないで?』
ドクン…
『離さないよ?』
ドクン…
『ずっと傍にいて…?』
ドクン…
『傍にいるよ…?』
ドクン…
何故ナナはこんな事を聞いたの?
僕はナナの不安に気付いてあげられなかったね。ナナは僕のエスパーなのに。
僕はナナのエスパーなのに。
僕はナナの事気付いてあげられなかった。
もう外は夜になっていた。
『優?ご飯どうする?』
『え?あ~どうしよう?』
『食べてけよ』
こう、お兄さんが言ってくれた。
僕はお兄さんの言う通り食べて行く事にした。
『今日はお兄ちゃんが作ってくれるんだ♪』
『お兄さん作れるんすか?』
『うるさい。黙っとけ!!』
次第にいい香りが部屋中に漂う。
目の前に出された料理。それはハンバーグ。