この涙が枯れるまで
僕は、百合が乗っている飛行機を見つめていた。
『優…寂しいか?』
そう歩が僕に聞く。
『ん?寂しくないよ…』
だって、僕にはこの言葉があるから。
僕達は学校に行った。
隣には百合がいない。
僕は百合がいた左側をずっと見ていた。
すると目に浮かぶんだ、真剣に授業を受けている百合が。
百合が僕に気付いて笑ってくれて、そしてまた黒板に視線をずらす。
百合との約束守らなくてはならない。
夢を叶えなくちゃ。
百合が帰ってきたら、驚ろかせてあげるんだ。
こんな立派な人間になったよって。
胸をはりたい。
強い人間になったよって。
だから百合も諦めないで。
百合あなたは僕の一番の人だ。
僕は百合にふさわしい人間になるよ。
3ヶ月でどれだけ成長するかな。
ふさわしい人間になったら、僕は百合を守るからさ。
僕と百合は、夢に向かって走っていく。