この涙が枯れるまで
ねぇ…
優君…怖いよ…
優君は…
私が居なくなったら泣いてくれる?
ごめん…何か変な事言ったね。
でもね、
私がいなくても
ちゃんと生きてね?
お願いだから、
泣いたりしないで?
笑ってね。
私ね、優君の笑顔が好きなの。
笑顔があれば、
私には十分だから、
笑ってね。
いきなりこんな手紙を出してびっくりしたと思うよ。
でもね、私の気持ち知って欲しかったなの。
改めてね。
私、優君が好きだから、
私優君の全てが好きだから。
ずっと見てるから。
優君の事、
ずっと愛しているから。
百合より》
ここで百合の手紙は終わっていた。
百合の手紙は、
僕が知らない真実が隠れていた。
ねぇ…
百合?
僕、知らないでいたよ。
百合の気持ち。
百合のホントの真実。
ごめんね…
ごめんね…
今謝っても
百合は戻ってこない。
でも、
この手紙が送られてこなかったら、
僕は何も知らないまま人生を送っていた。
百合…
百合がみた夢の話で
二人の夫婦が出てきた。
僕、その人達知っているよ。
百合…
ごめんね…
そしてありがとう…