この涙が枯れるまで


次に向かったところ。
それは夕方の図書館。

―ガラガラ・・・

光がとても眩しい。
僕が百合と付き合って初めてキスをした図書館。


百合の顔がまともにみれなかった。
君が綺麗すぎたんだ。

そして二人の唇が重なった時は、幸せだった。
百合といるだけで幸せだった。

僕は勉強していた席に座る。

目の前に百合が浮かぶ。


百合…君は綺麗だ。


そして僕は勉強を頑張った。

百合の隣に並ぶため。
そして結果は出た。
百合の隣に並べた。
僕は嬉しかった。


誰にも百合の隣を渡さないと心に決めた。


百合…百合の隣は居心地が良かったです。



僕はもう百合の隣には並ばないようにした。


百合の隣に並ぶ人が羨ましくて・・・

胸が苦しい・・・




もう一度頑張ったら僕は百合の隣に並べるかな。
僕が百合の隣に再び並んだら嫌がりますか?

夕方からだんだん夜に近付いていく。
そして僕は図書館を後にした。
百合の思い出だけを残して。

僕は学校を出た。






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