虹が架かるまで
高校へ入学しても
バスケはやめたくなかった。


幾多の高校から
スポーツ推薦の話がかかった。


しかし僕は

“スポーツ推薦で高校進学”

という特別な進学方法は
極力したくはなかったのだ。


しかし両親は


僕の本来の学力であれば
到底入学はできない、


この私立海西学院高校
へのスポーツ推薦入学を強く

強く希望した。


気が進まなかった。


しかし見方を変えてみると


バスケットボールの
名門でもあるこの高校ならば


僕という選手が

埋もれるかもしれない。


いくらMVPとはいえ


県内最強のこの高校ならば


中学の二の舞にはならない

そう僕は確信し、
入学を決めた。
< 11 / 12 >

この作品をシェア

pagetop